ドンキー使いのツケ払い後編(小話)
ドンキー使いのツケ払い後編
前回までのあらすじ
2.ツケ払いの構造
我々は不審がりながらも合意して現金を手渡した。アイツとドンキーを仲間に加え、4人での旅が始まった。すると、なんともおしゃれな[ラクダさんパンツ]があるではないか。あとになってわかったことなのだか、ペトラ遺跡の露店では3軒に1軒はカードが使える。しかしこのお店では使えない。そんな時にアイツは言った。「お前の好きな価格を言ってみろよ?」なんと、立て替えてくれると言うのだ。私はウキウキで5JDを提示し、見事獲得できた。※元値20JD
その後はお土産屋に行くたびに亭主と交渉し、我々は買い物をすることができた。ペトラ遺跡ということもあり、露店は我々のテンションを上げてしまうのだ。
そしてついに支払いの時が訪れた。アイツの提示した端末はなんとアイツの女の一人であろう女性が運営する露店のものであった。「端末を使う手数料を払うかなんか買え、ついでにドンキーのチップも乗せろ」アイツの言葉に友人はキレた。あとから聞いてみると友人はドンキーの隣で「ドンキー代は50JDだっけ?」「お土産買ったから合計で100JDだよな」などと景色を眺めることもできず、彼の乞食トークに付き合わされていたそうだ。
錬金術の構造を整理しよう。アイツはしばしば現金のないやつに自分の女の端末を提案し、その店で何か買わせることで関係を保っている。ドンキーへのチップ、手数料などを払ってしまう人もいるようなので上乗せした利益も期待できる。ちなみに我々は何もはいらなそうなケースを3JDで購入した。
滑稽な話であるが現金を錬金していたのは我々ではなく、アイツまわりの商圏であったのだ。
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